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2023年のふりかえり
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- Kyo
- @recursion1024
あっという間に年の瀬ですね。今年もいろいろありました。
ピックアップするキーワードとしては多分このあたり。
- IoT
- 関数型プログラミング
- スクラム
それぞれの話
IoT
一年通してIoTのプロジェクトに関わっていた。
これまでIoTの経験はなかったので、数年前に手に入れて眠っていたラズパイをAWSと繋いでみるところから始めた。 なお本業はサーバーサイドの開発なので相変わらずハードのことはナニモワカラナイ。
やってみた結果、IoTが"総合格闘技"と呼ばれる理由はなんとなくわかった気がする。とにかく見る範囲が広いので総合力が試される。 なので、これまでやってきた要件整理やAWSのマネージドサービスを適切に使う能力は割と活かせると思った。
あとはデバイスが手元にあることで、現実世界とWebが繋がることを感じられるのは楽しい。
関数型プログラミング
プロダクションにおける母国語であるScalaがとてもよくできた言語であることを痛感した。 ツライ記憶も多いけれど、Scalaで当然できてたいことが他の言語では当然ではないことに気づいた。 今年の後半はTypeScriptを書いていたけど、パターンマッチやResult型が欲しいことが度々あった。
もっとギャップがあったのは動的型付けの言語で、いいコードとは何か、を改めて考えさせられた。
そんな流れでなっとく!関数型プログラミング を読んだりもした。 この本は非常によくできているので、もっと前に出会いたかった...(とはいえ、日本語版の発売は今年の8月)。
もっと関数型プログラミングをうまく扱える人になりたい。ちなみに最近気になるのはDDDとの組み合わせ。
スクラム
今年の後半から、開発者と兼任でスクラムマスターをやっている。前半もなんだかんだカンバンの導入とかをやっていたのでアジャイルは導入も含めて好きなんだと思う。
おそらく根っこにあるのはアカデミア時代の経験で、不確実性と向き合うためには高速に仮説検証を繰り返す必要があると考えているからだ。
スクラムというかアジャイルだが、アンクルボブのClean Agileも読んだ。 2000年代前半のアジャイルコーチ(スクラムの文脈だとスクラムマスター)は高い技術的バックグラウンドを持っていたという話が印象に残っている。
開発者と兼任していると帽子を被り分けることには大変さを感じているが、いい塩梅にやっていきたい。
所感
いろんなものが繋がっていく年だった気がする。 昔参加したイベントで出会った人とチームを組むことになりそこから人間関係が広がったり、昔注目していたが一旦置いていた技術が今の仕事に活きてきたりした(スクラムもそのうちの1つ)。
他にも技術書の乱読をしたり、ちょっとだけフロントエンドに手を出して見たり、アプリケーションアーキテクチャについて考えたりもした。 特にアプリケーションアーキテクチャは興味が強いトピックで今後も深めていきたい。
あとは生成AI。生活に入り込みすぎていて忘れていたけど、何かを考える時にGPTに壁打ちをお願いすることが多かった。 正確な答えが欲しい時は微妙だが、一般論を聞いたり、自分の考えをまとめたり、批判してもらうのにはとても便利だった。
来年はもっともっと繋がっていくといいなと思う。